タクシー会社の給与体系や待遇の基礎知識

最終更新日 2021年3月8日

監修・著者株式会社しごとウェブ佐藤哲津斗

タクシー会社の多くは給与体系や働き方は同じです。固定給と歩合給があり、日勤、夜勤、隔日勤務と言うような働き方が基本となります。

明け休みや二車三制など独特のルールや仕組みなどがあるので、転職前に理解しておきましょう。

福岡のタクシー会社に多い給与体系は全国の会社のそれと同じく固定給と歩合給を合わせたものです。

福岡県のタクシー会社ではこの固定給が少し相場より低く、13万円から20万円ほどしか固定給が設定されていません。首都圏などでは最低でも固定給が17万円出されることが多いため、すこし固定給は低いと考えましょう。

また、東京や大阪に比べると人口が少ないこともあり歩合給もそこまで多くはできません。だいたい毎月売り上げられる限界のようなものがあるので、タクシー会社の平均給与をチェックすると良いでしょう。毎月25万円から30万円の収入になるのが一般的です。

歩合給はタクシーの仕事で売り上げた金額も約6割ほどに設定されていることが多く、20万円売り上げられればそのうち約6割の12万円ほどが収入となります。

タクシードライバーの勤務形態は他の一般企業に比べるとかなり自由度が高いです。朝8時から午後まで働く日勤勤務や夕方から夜にかけて働く夜勤、10時間から20時間ほどまとめてがっつり働く隔日勤務などを自由に選べます。

他にも会社によっては定時制勤務というものもあり、会社によって仕組みや表現が異なり、それぞれの生活スタイルに無理のない範囲で働けるというメリットもあります。

隔日勤務は休憩を3時間取れて、明け休みという仕組みもあるため、隔日勤務を選んだ場合、1カ月のうちの実労働日数は12日ほどになり、稼ぎは日勤や夜勤よりも大きくしやすいため、あえて大変でも隔日勤務を選んだほうが良い場合があります。

タクシー会社ではあまり福利厚生は期待できませんが、旅行割引、保養施設の割引、社会保険などはあります。

また、超過労働手当、賞与ボーナス年2回、進学祝いや出産祝いなどが出ることもあります。一般企業と同じような福利厚生、待遇が設定されているタクシー会社もあるので、転職を決める前にきちんとそれらが励行されているか確かめましょう。

求人に福利厚生があると書いてあっても中にはきちんと実施されていない場合や、条件が厳しい場合があるので安易に過信せずにきちんと待遇、福利厚生をチェックして働けるようにしましょう。

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